• HOME
  • TOPICS
  • サステナブルが見せてくれる新しいファッションの未来

TOPICS 2021.10.15

サステナブルが見せてくれる新しいファッションの未来

 

サステナ・ファッション、楽しんでいますか?

消費文化による自然破壊や温暖化など、ファッションを楽しむことがそのひとつの原因となってきたことは否定できない事実です。そんな問題を「タニンゴト」ではなく、「ジブンゴト」ととらえ、急激に進んだのがサステナブルという考え方。衣類の回収や再利用など、ショップにPOPが置かれることも珍しくなくなりました。

サステナブルとファッションの関係について、「やらなきゃいけない」とどこかネガティブなとらえ方をしていませんか? 実はサステナブルであることは、ファッションに新しい世界を開いてくれています。

■環境にやさしい素材由来の生地だから出せる風合いに夢中!

「サステナブルな商品を発売したいと思っていても、うちは生成りのナチュラルテイストじゃないしな」と躊躇しているのならば、それは10年前の話。

最新の生地のトレンドは、サステナブルであるから生まれる風合いがおしゃれ!ということ。スニーカーブランドではリサイクル素材から作られたソールが描き出す模様を美しく見せるデザインで使い、ヒットさせています。

わたしたちもさまざまな素材を手がけいます。

  • バナナクロス

バナナの茎から作られた「バナナクロス」はコットンと混紡し生地にしたもの。コットンよりも強度があり、ちょっと麻に似た風合いを出せうえ、吸水性がよく、乾くのも早いという利点をもっています。

  • WA.CLOTH

ふすまや提灯、扇子など、紙を使った製品が生活の近くにある日本において、ファッションアイテムに紙が使われるのは必然だったのかもしれません。

WA.CLOTHは、2016年にわたしたちが世に送り出した紙糸を使用した生地です。「吸放湿・ドライ感・消臭性・軽量・温度調整・通気性・紫外線カット・生分解」という機能性に加え、細い糸を実現したことにより、より繊細な生地が作れるようになりました。

 

 

■デニム生産時に捨てられてしまう破材をアップサイクル

アパレルメーカーにとって理想のデザインを現実化するために必要な生地を探し求め、ときは開発してきたわたしたち。

2021年、自社でブランドをもちました。

それが「Annaut(アンノウト)」です。

生地には、処分されるはずの端切れも使いました。新しいコットンとブレンドさせることで、再び新しい糸を製作。アンノウトではそうしてできた糸と、糸にする工程でこぼれ落ちてしまう「落ワタ」をまぜた糸の2種類の糸を織り合わせたデニム生地を使っています。

デニムを生産するためには、1kgの繊維を染めるために約30Lの水が必要とされています。この環境負荷を減らすため、この生地は敢えて染色はせず、そのままの色合いを残しています。

わたしたちはこの3つ以外にも、人や動物、そして環境にやさしい素材を世に送り出しています。小さな企業でも大きなサステナブルの輪に入れる、そんなきっかけが作れればうれしいですね。

一覧に戻る