ぼくさぁ、ペットボトルを
なるべく買わないようにしてるんだ。
私も気をつけてるけど、
駅のホームの自販機とかで
つい買っちゃったりするんだよねー。
二人とも、いい心がけだわー。
ペットボトルって、
一番リサイクルされてる感あるわよね。
資源ごみで出してるし。
でも、日本のペットボトルのリサイクルの基準って低いらしいのよね。
あ、それちょうどこの間、大学の講義で聞いたよ。
日本は、ペットボトルを焼却したときに出る熱を利用してればリサイクルってことにしちゃってるけど、
外国ではそれはリサイクルにならないんだってね。
A美、そうなのよね。
日本国内のペットボトルの販売本数は、2018年度は
252億本だったらしいのよ。
海外の基準に合わせると、日本のペットボトルを含むプラスチック
全体のリサイクル率は、30%にも届かないらしいわ。
えぇ〜そうだったの!
ぼくこの先ペットボトル買わないで生きていくよ。
で、今こそ俺たちの出番だ。
ペットボトルを燃やすなんて、だせぇことはしないで、
ペットボトルを使って洋服をつくっちゃおうぜっていう流れだ。
液体を入れるペットボトルっていうのは仮の姿で、
ペットボトルの本領はかっこいい服に生まれ変わることにある。
ペットボトルでつくった服って、
なんだかイガイガして肌触り悪そうだね。
そんなことねーよ。
ペットボトルはプラスチックだろ。
プラスチックでつくった繊維には、ポリエステルがあるじゃないか。
フリースが有名だよね。
ペットボトルのリサイクル繊維を使った洋服だと。
あぁ、そっか。どうやってつくるの?
えっとな、回収されたペットボトルをチップにするだろ、
それを原料にしてポリエステルの糸に再生するんだよ。
これって通常のポリエステルと何かちがう?
そんなことはないわ。
強度も染色具合も、バージンポリエステルと比べても遜色ないわよ。
コットンとか他の繊維とも混ぜて使えるし。
100%リサイクルポリエステルの素材でつくられた
Tシャツ1枚(200g)には、だいたい500mlのペットボトル
4〜5本分が使われている。