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耐塩素水着

プールで長時間使用しても劣化しにくい
プールの消毒剤に使われている塩素に対応して、劣化しにくく工夫した水着のこと。水着はポリエステル・ポリウレタン素材を使用したものが多い。しかしポリウレタンは塩素に弱く、長時間プールで使用すると、伸縮性が低下したり、生地が薄くなり、色があせるといった問題が起きる。そのため、使用後は早めに水洗いしたほうがよい。近年は耐塩素性のポリウレタン糸が開発されているが、伸縮性のあるポリエステルや複合繊維だけの水着も増えている。

タグライン

理念やコンセプトを表したメッセージ
tag line。企業名やブランド名に付随して設けられるメッセージ。一般的には「商品広告の結語として用いられるキャッチフレーズないしスローガンのこと」とされる。理念やコンセプトを表したメッセージであり、一定期間固定的に使用される。その意味で、シーズンごとに変化するテーマやコピーとは異なる。有名なものでは、日産自動車の「やっちゃえ、ニッサン」、ニトリの「お、ねだん以上」など。具体的で、誰にでも分かる言葉で、簡潔に書かれている必要がある。

経糸共通

織り組織や緯糸の変化で様々な生地を作る
織機にかかっている一つの経糸を使い、緯糸の種類や織り組織を変化させ、様々な織物を作る手法。織物は経糸と緯糸を組み合わせだが、織機に経糸をセッティングする際には、のり付けや経糸を金属管(ビーム)に巻くなど様々な工程がある。経糸をビームに巻く際には、使用する糸の種類によって異なるが、一度に数百メートルもの大量の糸を巻く。このため一つの品種を効率良く生産できる。経糸共通は、ニーズが増加している多品種少量生産に対応する一つの手法として使われ、同じビームでチェックとストライプなど複数の織物を作ることも可能。

タフタ

薄くて軽く高性能、ダウンアウターの定番素材
taffeta。緻密で薄い平織物。本来は経糸と緯糸で異なる加工をした先染めの絹織物のことだが、現在は化合繊の長繊維が主流となっている。その代表が、ダウンアウターの表地に定番素材として使われる「高密度タフタ」。ナイロンやポリエステルの極細繊維をさらに高密度で織り上げ、薄く軽く、透湿防水や防風性能に優れたものが多い。北陸は高密度タフタの一大産地だが、近年は減産傾向にある。タフタの語源はぺルシャ語で「紡ぐ」を意味するtaftahなど諸説ある。

タブカラー

ネクタイ姿をエレガントに見せるシャツの襟
tab collar。シャツの両襟の中間についたホック付きのつまみひも(タブ)を、ネクタイの下で留め合わせて、両襟を引っ張り合うようにしたシャツの襟型。留め合わせたタブで、結んだノットを下から押し上げ、立体的でエレガントな印象を作る。2018年秋冬はクラシックスタイルのシャツカラーが見直されたが、そのでも関心が高かったのがタブカラー。タブを剣先のところに取り付けたタイプも見られる。

タムヤーン

ループヤーンを毛羽立たせた意匠糸
糸の表面にループ(輪)状の装飾を表現したループヤーンを、さらにその輪をカットして毛羽立たせた糸。意匠糸の一つで、タムタムヤーンとも言う。ウール、カシミヤ、モヘヤ、アンゴラなど毛足が長く、比較的起毛しやすい獣毛素材や、獣毛と合繊を複合した太めの糸が中心に使われる。毛羽による表面変化に加え、獣毛本来の保温性に優れている。手編み糸、コート、セーター、靴下などに使われ、暖かさを強調した冬物が多い。ブラッシュド・ヤーン、シャギー・ヤーンなどとも呼ばれる。

タータンチェック

「タータン」を名乗るには登記が必要
多色の糸で綾織りにした格子柄の織物。スコットランド、イギリスを代表する柄。もとはスコットランドの氏族(クラン)を表し、日本の家紋のような位置づけとする見方もある。世界的に広がったため、The Scottish Register of Tartans(スコットランドタータン登記所)が設立された。タータンの定義は、①ウール糸で綾織り、②2色以上の糸を使い直角に交わる、③経糸、緯糸に使う糸の色と数が同じこと。同登記所に登録されたもののみがタータンを名乗れる。日本ではタータンチェックと呼ぶことが多いが、海外ではタータンと言うのが普通。

ターバン

民族調のトレントを背景に、ファッションにも
頭に巻く布のこと。もともとはイスラム教徒などの中東やインドの男性が頭に巻くものを指した。砂漠の強い日光から頭部を保護するだけでなく、布の色や巻き方で地位や宗派を区別していた。2019年春夏のレディスファッションで民族調のトレンドを背景に注目されたのが、ターバン。着用しやすいヘアバンド風にアレンジされ、上部をツイストさせたデザインなどが登場した。アースカラーの無地や柄物が多く、大ぶりのイヤリングなどと合わせて異国っぽいスタイルに仕上げるのが今どき。

ダイヤモンドネックライン

ひし形にくられたエレガントな襟ぐり
diamond neckline。前の襟ぐりをダイヤモンドの形のようにカットしたネックラインのこと。ダイヤモンドにはひし形という意味があることから、ダイヤモンドネックラインはひし形や五角形の襟ぐりを指す。上品でエレガントなドレスなどに採用されている。2018年秋冬流行したVVネックライン(前後ともVネック)も、ひし形の一種。ちなみに、ジュエリーのネックラインはシンプルなラウンドの襟ぐり。ネックレスなど宝石をきれいに見せるためのネックラインとされる。

ダウン/フェザー

羽根、綿毛を「羽毛」と総称
一般に「羽毛」と言われるが、これにはフェザー(羽根)とダウン(綿毛)の2種類がある。ダウンは羽根と羽根の間に生えるタンポポの種のようなふわふわした綿毛。しなやかな羽枝が中心の核から放射状に伸びて球形をしているところから、より正確にはダウンボール(down ball)と呼ばれる。ダウンウェアに用いられる羽毛は、主として水鳥から採られるのが一般的で、とりわけグース(鵞鳥)とダック(家鴨)の2種が代表とされる。こうした羽毛を天然ダウンと言う。これに対し、人の手によって作られるファイバーフィルなどの羽毛風の素材を人工ダウンと呼んでいる。

ダッドシューズ

ダサいスニーカーをおしゃれに履きこなす
dadshoes。休日に父親(おじさん)が履くようなスニーカーや、それらをおしゃれに履きこなす流れトレンドのこと。ワイズが広く、ボリューム感のあるぽってりとした白ベースのスニーカーを指す場合が多い。インスタグラムで「#dadshoes」と検索すると「ナイキ」や「ニューバランス」のスニーカーの写真が多く見られる。この流れは、近年加熱気味のレアスニーカー消費に対するアンチテーゼでもあると言われている。

ダブルカフス

カフスボタンで留める二重のカフス
シャツのカフス(手首を覆う部分)を肘のほうに折り返し、カフスボタンで留める形になったもの。カフス部分の穴は二重になっている。メンズシャツの中でクラシックスタイルの提案として使われることも多く、華やかな印象も演出できる。通常の折り返さないカフスはシングルカフスと呼ぶ。ダブルカフスの派生として、側にくる袖口が斜めにカットされたターンナップカフスがある。同じくカフスを折り返すが、外一重の穴にボタンで留めて着用する。

暖色と寒色

暖かさや冷たさを感じさせる色
暖色とは赤、黄、オレンジなど暖かい感じを与える色。寒色は青緑、青、青紫など涼しさや冷たさを感じさせる色のこと。赤や黄からは太陽や火、青系からは水や氷を連想するため、人は無意識のうちに暖かさや冷たさをそれぞれの色から感じている。暖色系は膨張色、進出色と言われ、実際よりも広がって、大きく見えたり近くにいるように感じる。寒色系は収縮、後退色で、細く見え、遠くにいるように感じる。細く見せたい場合は寒色で引き締まった感じを出したり、やせている人には暖色を取り入れたり、色使いの工夫で体形をカバーした見せ方ができる。

緞通(段通)

厚手の手織りパイルカーペット
だんつう。比較的厚地の手織りパイルカーペットで、平織りの経糸にパイル糸をからませ切りながら織る。広義で絨毯(じゅうたん)を指す場合や、中国製の絨毯のことを指す場合もある。中近東のペルシャ、中国を経て日本には江戸時代に伝わり、生産が始まった。佐賀県の鍋島緞通、兵庫県の赤穂緞通、大阪府の堺緞通が有名で、明治期には工芸品として欧米などに輸出された。色数が多く、細かな柄のものほど高価。繊維工業の近代化に伴い緞通の生産量は減少していったが、近年では伝統工芸品として見直す動きも出ている。

チェンジポケット

英国調スーツの代表的デザイン
スーツの上着の右脇ポケットの上に付く小物入れ用の小さなポケットのことで、多くはフラップポケットの形となっている。英国スーツに特有のもので、他国のスーツでも英国調の表現には欠かせないデザイン。チェンジ(change)は小銭、釣り銭の意味で、コインを入れることからチェンジポケットの名称となった。切符なども入れることからチケットポケットの別称もある。

チェーンボールダウン(CHAIN BALL DOWN)

羽毛の玉が連なった状態で保湿性を維持
三井物産アイ・ファッションのブランド。精毛段階で特殊加工を施し、指で摘み上げると羽毛がチェーンボールのように連なった状態にする。羽毛が絡み合うことで表地から吹き出しにくくなり、空気の層(保湿層)が作られることによって保湿性が維持される。

チャーム

チェーンや腕輪などにつり下げるアクセサリー
チェーンや腕輪などにつける飾りのこと。英語のcharmは魅力、魔除け、お守りの意味があり、フランス語のシャルムにあたる。バッグチャームは、つり下げるタイプの飾りがついたバッグ用アクセサリーで、近年はタッセルやファーが人気。チャームブレスレットは、つり下げる飾りがついたブレスレットで、お守りのついた腕輪のことを言う。チャームリングは、飾りのついた指輪、魔除けの指輪。チャームストリングは、1980年頃に流行した金属や真珠などをつり下げたネックレス。

中希

生地の耳と中央部分の色の違い
ちゅうき。生地を反物で染める際に発生する耳部分と中央部分の色の違い。英語ではリスティング(listing)と言う。同じ反物を同じ染料、同じ条件で染めても、染浴中の染料濃度にムラがあると発生しやすくなる。これを「中希が発生した」と言う。ロットの異なる反物による色違いは「ロット違い」と呼んでいる。

超長綿

平均繊維長35ミリ以上の高級綿
extra long staple cotton。ちょうちょうめん。綿花の中の平均繊維長が35ミリ以上ある綿のこと。綿花の繊維は長いほど細く、手触りも良く、光沢があり、紡ぐ時にもつなぎ目が少なく済むため繊細で強い糸になる。よって、上質な生地ができる。ちなみに綿花の平均繊維長は、短繊維綿が21ミリ以下、中繊維綿が21mミリ超28ミリ未満、長繊維綿が28ミリ以上。数字で見るとその特別さがよく分かる超長綿。エジプト綿や海島綿などのほか、最近では中国やインドの一部でも栽培されている。

直流

海外で検品や店別仕分けをして物流コストを圧縮
直接物流の略。しまむらが考案したとされる衣料品の海外調達物流モデル。海外の生産拠点で流通加工や検品・検針、ラベル付け、店別仕分けまで行い、日本の物流センターに運んで各店へそのまま配送する。これによりコストを抑える。物流業界は直接コストの削減が限界に達し、間接コストをいかに下げるかが重点となり、直流モデルの採用が増加。ICタグやバーコードを組み合わせてサプライチェーンを可視化したり、ハンガーでつるした状態で輸送して日本でのプレス工程を省く取り組みも増えている。

チョーカー

首にぴったり沿うネックレス
choker。首を絞めるという意味のchokeに由来し、首にぴったりと沿う形のネックレスをチョーカーと呼ぶ。皮ひもやベルベットのリボンを結ぶタイプが代表的。ヤング層に人気だったが、最近では大人向けのアイテムとしてもトレンド。メタルバーにチェーンをつなげて長さを調節できるものなど、シンプルシックなデザインが増えた。ロングチェーンとの重ね着けなどスタイリングの工夫も見らえる。

ツイル

幅広い用途で活躍する綾織物
twill。織物の三原組織の一つ、綾織物の総称。経糸、緯糸ともに3本ずつ用いたものが最小構成単位で、これを三つ綾と言い、2/1または1/2と表記する。4本の経緯糸で構成されるものは四つ綾で、2/2、3/1、1/3と表記する。経糸の規則的な配列(長い浮き)のため、斜め右上がり線(斜め畝〈うね〉)が見える。これを斜文線、綾線、綾目、ツイルラインと言う。通常の織物より糸密度を上げて織るため、地厚い生地になる。素材は綿やウール、絹などの天然繊維、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維、キュプラなどの再生繊維と様々。ツイルと言えばデニムが知られているが、綿のツイル生地はコットンパンツやジャケットによく用いられ、細番手のものはフォーマルウェアやドレスにも使われている。

TPS縫製

美しいシルエットと着心地の良さ
twin plover seam縫製の略。特殊千鳥ミシンによる縫い代の無い縫製方法。生地を縫い合わせる際に通常は、2枚の生地を重ね合わせて糸を通して縫い付ける。これに対してTPSでは、2枚の生地をぴったりと突き合わせて、生地の間をジグザグに交差する2本針ミシンで縫い上げる。これにより縫い目が平坦になり、仕上がりがきれいになる。すっきりとした表面感と美しいシルエットが特徴だ。生地に厚みや凹凸も出ないので、着た時に縫い代のアタリがなく、ストレスを感じない着心地の良さが生まれる。

坪効率

売り場の生産性の指標、賃料設定の目安にも
1坪(3.3平方メートル)当たりの月間売上高を指し、「1カ月の売上高÷売り場面積(坪)」で算出する。売り場の生産性(販売効率)を示す指標の一つ。坪効率を上げることが生産性向上の決め手になるため、商業施設や小売業で幅広く使われる。特に、不動産賃貸業である商業施設では、テナントとの賃料交渉における重要な目安となる。都市立地の商業施設などでは衣料品や買い回り品を中心にしたテナント構成で坪効率を高め、家賃に反映してきた時期もあった。近年は飲食を含む食関連やサービス業種の坪効率が上がっている。

つり編み

ふっくらとした風合いの希少生地
明治の終わりから大正の初めにかけて欧州から日本に伝えられた、丸編みの原点。糸が自らの重みで下がっていくことで、糸に余分なテンションをかけず、リラックスした状態でゆっくりと丁寧に生地を編み上げる。糸そのものの柔らかな風合いが生かされた、ふっくらとした風合いの生地になる。洗濯を繰り返してもゴワゴワとした肌触りにならないことも大きな特徴。生産性の低さと高いコストのために、つり編み機は日本でも和歌山を中心としたごくわずかな工場にしか残っておらず、希少な生地となっている。

ツータック

腰周りにゆとりを生む2本のひだ
スラックス前部のウエストバンドの下に入るひだが2本あるもの。ウエスト部分に相当のゆとりが生まれるため、主に太いシルエットのスラックスに採用される。最近、若い世代向けのメンズパンツがワイド化していることから、タック入りのパンツが増加。大人向けではクラシックなスタイルを表現できることもあり、ツータックで腰周りがゆったりして、裾にかけてテーパードするタイプが主流になってきた。ひだが外向きの外倒しだけでなく、内向きの内倒し(インタック)が目立つ。

テレコ

針抜きゴム編みの一種
針を規則的な間隔と本数で抜いた、針抜きゴム編みの一種。フライス編みでダイアル針、シリンダー針を数本に1、2本抜き取った編み地のこと。リブのあぜが、表裏に互い違いに出るのが特徴で、「互い違い」をテレコと言うことから名付けられた。針組みによって2×1テレコ、2×2テレコ、3×1テレコなどと言う。横方向の伸びが大きく、Tシャツやタンクトップ、セーターやジャンパーの裾や袖口、レディスではレギンスに使われている。

テンセル®

レーヨンの欠点を克服した精製セルロース繊維
木材パルプを原料とする精製セルロース繊維の商標名。1968年に英国コートルズ社が開発した。特殊な化学加工を施すため他のセルロース繊維とは区別され、現代的な新しい素材として注目された。従来のセルロース化学繊維を代表するレーヨンの「弱くて縮みやすい」という欠点を解消しただけでなく、コットンよりも強く、ソフトで、ドレープ性、光沢感、発色性に優れるなど、数々の特性がある。現在はオーストリアのセルロース繊維メーカー、レンチングファイバーズ社の所有となっている。

ディスプレー広告

商品認知やブランドディングに高い効果
閲覧中のウェブサイトやアプリの画面に表示されるテキスト、画像、動画などの広告。画像をクリックすると広告主の設定したサイトに移動する。その意味で、検索結果に応じて表示されるテキストのリスティング広告とは区別される。YDN(ヤフーディスプレイアドネットワーク)とGDN(グーグルディスプレイネットワーク)が主流で、それぞれ掲載されるサイトが異なる。サービスへの関心が薄い層などに幅広く訴求できるため、商品購入よりも認知やブランディングに効果が高いとされる。

DNA鑑定法

獣毛の動物種を区分けする判定法
カシミヤなど動物種の判定が難しい獣毛について、光学顕微鏡写真の判定を補完する方法として考案された鑑定法。羊やヤギ、ヤクなど動物種によってアミノ酸の配列は異なる。この差異を利用して、動物種(定性)を区分けする。カシミヤに異なる獣毛を混ぜてカシミヤ100%を偽装するケースがあるため、カシミヤ繊維の判別法としてISO(国際標準化機構)の規格に採用された。国際規格ISO18074(カシミヤ繊維の試験方法)により、カシミヤ繊維製品の偽装防止効果が期待される。

Dカン(D環)

Dの形をしたベルトなどの留め具
主にベルトに使われるアルファベットのDの形をした留め具で、金属のものがほとんど。Dカンを2個付けた状態でベルトを通し、折り返してDカンの間を通して留める。レディスのボトムをはじめ様々なアイテムでウエストマークのデザインがトレンドとなり、共布ベルトを付属する商品が増えて、Dカンベルトが多く見られるようになった。甘いイメージのリボン結びと違い、ベルトを長く垂らして動きを出したり、すっきりスポーティーに見せたりできる。同じ使い方をする丸カンもある。ナスカンはナスのような形で、キーホルダーなどに使われる。

デジタルサイネージ

画像や動画で多岐にわたる情報を発信
電子的な表示機器を使用して情報を発信するメディア。大型ビジョンから自動販売機の表示パネルまで大小様々で、屋内外、店舗、公共機関などあらゆる場所に設けられるようになった。次々に画面を切り替えられ動画も流せるため、発信できる情報量が紙媒体よりも格段に多い。設置やメンテナンスに費用がかかることから導入は容易でないが、大型ポスターに代わる媒体として商業施設でも設置が進んでいる。買うだけの場から過ごす場になろうとしているSCは、発信すべき情報も多岐にわたることから必要性が高まっている。

デニム

ジーンズなどに使われる織物
一般的には、インディゴ染めした綿糸を経糸に、漂白した綿糸を緯糸に使用した綾織物を言う。太番手の糸を用いた厚手の頑丈な生地で、ジーンズ、Gジャンなどにすることが多い。インディゴ染めは糸の表面しか染まっていないため、ジーンズなどを長く着用し続けると、擦れた部分から色落ちして白くなる。ポリウレタンと綿を組み合わせて伸縮性を持たせたストレッチデニムが増え、素材や染料を工夫した色落ちしにくいデニムなども出てきている。

デニール

9000メートル当たりの糸の重さ
フィラメント(長繊維)糸に用いられる糸の太さを表す単位の一つ。9000メートル当たり1グラムの重さの糸を「1デニール」と設定している。デニールの数が大きくなるにつれて糸は太くなる。この単位を最も目にする機会が多いのがストッキングやタイツ。一般的には30デニール未満をストッキング、30デニール以上をタイツと呼ぶことが多い。タイツは40、60、80、110デニールなどが多く出回っている。類似の単位に「デシテックス」がある。1万メートル当たり1グラムの重さの糸を言う。

デミクチュール

半分カスタムメイドの女性既製服
ハーフクチュールと同じ意味で、「半分カスタムメイドの女性服」を指す。仏語読みでドゥミクチュール。クチュールの精巧な仕立てやエレガントな精神を既製服に取り入れているのが特徴。パリのオートクチュールコレクションでも、デミクチュールを披露するブランドが出てきた。オートクチュールは仕立てる時間がかかるうえ、市場が限られる。そのためブランド数が減りつつあったが、クチュールの技を受け継いだ既製服を作るデザイナーが登場してきたことで、コレクションはにわかに盛り返しつつある。

電動ファン付き作業服

熱中症予防や猛暑対策に活用
アウターの腰部の左右に電動小型ファンを付け、服の内側に外気を取り込んで循環させ、汗の蒸発に伴う気化熱を利用して体を冷やす構造の作業服。真夏に炎天下で作業する建設や土木現場などで着用する人が急増し、ワーキングウェアメーカーでも販売を始める企業が増え、ヒット商品となった。冷房設備が利かない倉庫や運送現場などでの需要拡大を見込み、扱い企業が広がっている。デニム調やヘリンボーンのカジュアルな商品を開発し、ガーデニングやアウトドア用に提案する動きも見られる。

特殊ミシン

用途に応じた専用ミシン
用途・目的に応じて作られたミシンのこと。本縫いミシンに対して使われる。縫い目が膨らまないフラットシーマミシン、すくい縫いに使うルイスミシン、装飾や縫い代の始末のための玉縁縫いミシンなどのほか、袖や襟などのパーツ用や太い糸で縫うためのものもある。高い技術力や複雑な使用方法を覚えなければ使いこなせないミシンも多い。縫製工場にとっては他との差別化への重要な武器となることから、数十台の特殊ミシンを抱える工場もある。

トップ染め

堅牢度が高く、深みのある色合いを表現
top dyeing。先染めの一種で、スライバー(糸になる前の太い繊維の束)を西洋独楽(こま)のような円筒型に巻き上げたものをトップと言い、この状態で染めることを指す。染色性、均染性に優れていることから堅牢度が高く、深みのある色合いが実現できる。染色後、様々な色のトップを混ぜて紡績すると、配合によって微妙な色合いを表現できることも大きな特徴。糸染め、反染めなどと比べると、コストもかかることから高級服で使用されることが多い。

トラックパンツ

陸上競技用からファッションにも広がり
陸上競技などの運動に使用される動きやすいパンツのこと。英国ではジョグパンツ、ジョガーズなどとも呼ばれる。脇にラインテープが入ったデザインが代表的。着用場面がダンス、ストリートにも広がり、最近ではスポーツミックスのコーディネートの流行も背景に、トラックパンツを開発するメーカーが増えた。シルエットにこだわった商品を提案するブランドもあり、リラックスしてきれいにはけるものもあるため、ファッションボトムとしても定着している。

トランスペアレント

透けて見える生地で生み出すスタイル
transparent。「透明な、透き通った」の意味。ファッションではシフォンやオーガンディなどの透けて見える生地を使ったスタイルを指す。18年春夏はトレンド要素になり、透明なPVC(ポリ塩化ビニル)を部分使いしたウェア、バッグ、シューズが目立った。シューズでは、強度のあるナイロンなど合成繊維のメッシュを用いたパンプスやサンダル、スニーカーが登場。刺繍やフロッキー加工を施したり、チュールのような繊細なメッシュを使うなどして、透けて見える素肌の美しさを表現していた。

問屋

売買の中間業者、物作りをするケースも
生産者から商品を仕入れ、小売店に卸売りする業者のこと。平安時代末期に港で米の管理をしていた「問識(といしき)」や「問丸(といまる)」という職務が発展したものと言われる。法が定める問屋は手数料のみを得る中間業者(商法551条)だが、現在の問屋は物作りも行って自社が所有権を持つ商品として売買しているケースが多く、商法上の問屋とは異なる。繊維業界では、サプライチェーンの変化で従来型の問屋は成り立ちにくくなっている。全国に様々な業種の問屋街があり、繊維ではJR岐阜駅前の繊維問屋街が有名。

ドッキング

異なるアイテムを一体化、着るだけでスタイリング
ドッキング(docking)は英語で「結合」の意味。ファッション商品に使う場合は、ニットトップと布帛の柄物スカートのように異なるアイテムが一つになったデザインを指す。例えばドッキングワンピースなど、上下が縫い付けられ、着るだけでスタイリングが完成するものが中心。Tシャツとビュスティエのレイヤード風のドッキングトップなどもある。着こなしの難しいトレンド商品でも消費者が挑戦しやすく、便利な時短アイテムとしても注目され、様々なレディスブランドがドッキング商品を企画・販売している。

ドロップ

ヒールとつま先部分の高低差
シューズにおけるドロップとは、ヒールとつま先部分の高低差。この差が大きければ「高ドロップ」、小さければ「低ドロップ」と呼ぶ。一般的に高ドロップのランニングシューズは後ろから前へのスムーズな重心移動がしやすく、低ドロップは中足部から前足部での着地を促し、効率良い走りでスピードも出やすい。高ドロップシューズは脚への負担を減らせるため初級者用、低ドロップは脚力ある上級者用とされた。最近では低ドロップでもソールを厚くし、脚への負担を少なくしたタイプが増えている。

ドロップ寸

ウエストの絞り具合を表す
胸囲と胴回りの寸法の差。身長だけでなく、体形の違いによるサイズ設定も着心地やフィット感を左右するテーラードのスーツの上着やジャケットで用いられることが多い。バストサイズとウエストサイズの差寸で決められており、JIS(日本工業規格)では差寸20センチのJからJY、Y、YA、A、AB、B、BB、BE、Eと差寸が小さくなっていき、イタリア製のスーツなどの表記では3、4、5、6、7、8、9と数字が大きくなるごとに差寸が大きくなる。