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中綿

衣類などの防寒用に詰める綿
padding。なかわた。中入れ綿(わた)とも言う。衣服や寝具、夜着などの防寒用として、側地の内側に詰める綿の総称。綿、羊毛、羽毛などがあるが、最近ではポリエステル短繊維を使った不織布による中入れ綿が防寒用衣料に多く用いられている。

ナポレオンジャケット

ナポレオンの軍服がモチーフ
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが着ていた軍服をモチーフにしたジャケット。宮廷服を思わせる装飾が特徴。立ち折れの高い上襟(カラー)と大きく返った下襟(ラペル)のナポレオンカラー(ボナパルトカラー)、前身頃に2列に並んだ大きなボタンや飾りひも、ブレード、パイピング、肩章といった要素がある。本格的なものはもとより、一部のディテールだけを取り入れたものも含め、ナポレオンジャケットと総称される。

二十四節気

分割点には季節を表す名称
にじゅうしせっき。1年を24等分し、各分割点に季節を表す名称を付けたもの。約15日ごとに分けられ、1カ月の前半を節気(せっき)、後半を中気(ちゅうき)と言う。秋ならば立秋(8月8日、7月節)、処暑(8月23日、7月中)、白露(9月8日、8月節)、秋分(9月23日、8月中)など。一方、雑節は5節句・二十四節気以外の移り変わりの目安となる日の総称。二十四節気は中国で作られたため、その補助をするために日本の気候風土や習俗に合わせて考えられた。節分、彼岸などがそれに当たる。

2次流通市場

商品が再販される市場
新品を販売する1次流通に対して、古着屋、古本屋、リサイクルショップなどが販売される市場を2次流通市場と言う。フリマアプリの登場やリユース(再利用)意識の高まりで、その市場規模は拡大している。経産省が2018年4月にまとめた「リユース市場の全体像」によると、ネットオークション、フリマアプリと、店舗やネットショップでのリユース品販売などから推計した「顕在化しているリユース市場」は約2兆1000億円。BtoB(企業間取引)のネットオークションやリユース品取引のほか、中古自動車・バイク取引などは含まないため、実際の市場規模はさらに大きいとされる。

ニュートラ

70~80年代に流行した日本特有のスタイル
ニュートラディショナルを略した和製の造語。関西の山の手のお嬢様から始まり、1975年頃からファッション雑誌が取り上げ、80年代半ば頃まで女子大生やOLに流行したスタイル。ブレザー、金ボタンのニットジャケット、ワンボックスプリーツのスカートにローファーなどのコーディネートに、エルメス、セリーヌ、グッチなどの雑貨を加える。このもとになったのが、仏語で「良いスタイル、良い着こなし」を意味するBCBG(bon chic bon genre)スタイル。2019~20年秋冬のトレンドとなり、ニュートラも改めて注目されている。

ネル

綿の平織り、綾織りを起毛した生地
起毛した紡毛織物であるフランネルが語源の和製語。現在は綿の平織り、もしくは綾織りを起毛した生地を指す。緯糸にやや太めの甘撚り糸を使い起毛したものなどが代表的。片面起毛した生地を「片面ネル」、両面起毛した生地を「両面ネル」とも言う。手触りが柔らかく保温性に優れていることから、パジャマや秋冬向けのカジュアルシャツ、いわゆるネルシャツなどに使われることが多い。日本では明治期から本格的に生産され、かつては和歌山と愛媛県の今治が一大産地だった。

撚糸

生地の風合いや耐久性を決める
ねんし。糸に撚(よ)りをかけること、あるいは撚りをかけた糸のこと。例えば絹は1本1本はとても細いため、何本かを束にして撚りをかけ、丈夫な糸にする。撚りは異なる太さ、種類の違う糸を使う場合もあり、これを交撚と呼ぶ。撚りの回数(1メートル当たりの回数)や右撚り(S撚り)か左撚り(Z撚り)かで糸の特性は変わり、生地の風合いや耐久性に影響を与える。撚糸回数がゼロの場合は無撚、500回以下を甘撚り、1000~2500回を強撚と言う。一般的に撚り回数が少ないほどソフトで膨らみがあり、多いほどシャリ感のある生地になる。

ノイルシルク

カジュアルな「もう一つのシルク」
短繊維シルク糸のこと。生糸は繭から糸をひいて長繊維として作られるが、ノイルシルクは繭の中でも傷があるものなどを集めてわたのように紡いで作られる。光沢や均一性、高級感などは生糸に劣るが、成分は生糸と同じで、ソフトで、保湿性に優れ、抗菌性もある。節を持った糸が多く、ラスチック(粗野、素朴)感が得られ、シルクでカジュアルな表現がしやすい。生糸を中心にシルクの糸値が上がってきている中、「もう一つのシルク」としてカットソーなどでの提案が広がってきている。

ノルディックセーター

二重編みで厚手、北欧の伝統柄を表現
nordic sweater。北欧(ノルディック)、とりわけノルウェー地方に伝統的に伝わる模様を編み込んだ厚手のセーターのこと。寒冷地向けに二重に編んで厚手にしていること、水玉などの点描柄や雪の結晶、トナカイなどの柄を特徴とする。スカンディナビアンセーター(Scandinavian sweater)、ラップランドセーター(Lapland sweater)とも呼ばれる。2017~18年秋冬には「レトロミックス」がトレンドになった中で、ノルディックセーターがレトロな気分を表現するのに使われた。