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奴プリント

製品に仕上がった状態を想定してプリント
編み上げたセーターを袖や身頃部分などに分解し、頭が通る中央部に穴を空けた状態で捺染台にセットして、製品に仕上がった時の柄の出方やつなぎを想定してハンドスクリーンでプリントし、それをリンキングする方法。捺染台にセットした時の形から奴(やっこ)プリントと呼ばれる。捺染台の幅は150センチ以上の長さが必要。1人で捺染することは不可能なため、捺染台を間に挟んで2人が向き合って作業する。柄が複雑化すればするほど時間と技術を要するため、生産工場は今や中国でも限られている。

ヤング率

繊維の硬さを表す尺度
繊維を含めた物体の硬さを表す尺度。初期弾性率とも言う。繊維は引っ張る力に比例して伸び、力をゆるめると元の長さに戻るが、引っ張る力が大きすぎて伸びが限界を超えると、元の長さには戻らない。元に戻る最大限のところまで伸ばした時の引っ張る力がヤング率。この数値が大きいほど弾性(元に戻ろうとする性質)が強く、繊維は硬い。綿やポリエステルはヤング率が高い部類に入り、それらを用いた織物はハリ・コシがある。ナイロンのようにヤング率の低い繊維の織物はハリ・コシが弱い。

輸入卸

海外ブランドを輸入販売する業態
一般的には欧米のブランド製品を輸入販売する業態で、インポーターとも呼ばれる。小売業への卸売りが中心だったが、近年は直営店出店が契約条件に含まれることも多い。専門店など小売業が契約を結び、他社への卸売りを行う場合もある。相手先の企業(ブランド)とは輸入販売(代理店)契約を結ぶことが多いが、契約を前提に販売を行ったり、輸入は商社などが行い販売のみを行うなど形態は多様。販路やエリアによって複数の輸入卸が入る場合もある。輸入だけでなく、商標使用権を契約に含めることもある。

UVカット繊維

紫外線から肌を守る繊維
紫外線(UV=Ultraviolet)を遮蔽(しゃへい)する繊維。繊維そのものも紫外線を遮蔽するが、紫外線を反射、吸収する酸化チタンや酸化亜鉛などの微粒子をポリエステルに練り込んだり、紫外線を吸収する有機化合物を繊維表面に固着することで効果が高まる。紫外線をどのくらい遮蔽するかの評価基準は、主に国内向けのアパレル製品等品質性能対策協議会(アパ対協)のガイドラインと、オーストラリア・ニュージーランド規格のUPF評価などがある。UVカットは化粧品では一般的。紫外線が美容や健康面に及ぼす影響から、帽子や傘、衣服など繊維製品でも一般化している。

UPF

紫外線から肌を守る能力
UV(ultraviolet) Protection Factor。紫外線をどのくらいさえぎっているかを示す評価基準の一つ。オーストラリア・ニュージーランド規格。紫外線は波長によって肌に与える影響が異なるため、透過する波長に係数を掛けて計算する。肌がさらされている状態に比べ、どの程度影響を低減しているかを数値で示し、数字が大きいほど低減効果は高い。最高値は50で、それ以上はUPF50+(プラス)と表記する。例えば、何も着用していないと10分で日焼けする人が、UPF30と評価された衣服を着用すると、同程度に日焼けするには300分(10分×30)かかる。

与信

取引先に信用を供与すること
納品と同時に現金を受け取れば未回収などのリスクはない。ただ、企業間の取引は継続的かつ頻繁に行われることが多いため、納品のつど現金のやりとりをするのは面倒でもある。そこで、取引先企業の信用度合いに応じて取引額の上限枠を設定するようになった。この枠の範囲内で、複数回の取引を特定の時期などにまとめて決済することを与信取引と言う。取引先が倒産した場合は未回収のリスクが伴うため、常に取引先企業の財務情報などを収集・分析する必要がある。そのことを与信管理と言う。

ヨーク

衣服の切り替え部分、そこに当てた布
yoke。肩や背中など、衣服の切り替え部分のこと。そこに当てた布を指すことも多い。丈夫さや着やすさ、装飾を目的に、シャツやブラウス、ドレスの肩、胸、スカートやパンツの腰によく使われる。メンズのドレスシャツの肩ヨークのような直線的なもののほか、ウェスタンシャツの胸や肩に多いアーチ状、スカラップ型など、その形は多種多様。肩ヨークから続いている袖を「ヨークスリーブ」と言う。ヨークはもともと、牛などの家畜に車を引かせる際の「くびき」を指し、転じて「絆、結びつき」の意味を重ねているという説もある。